人間ドックのここカラダ > 脳ドックを探す > 脳疾患検査の種類

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳血管疾患は、急激に意識を失って倒れることが多く、日本人の死亡原因の第3位(*)となるほど、命の危険をともなう疾患です。 脳血管疾患や脳腫瘍などの脳疾患の有無を調べる検査として、一般的に、頭部CT、MRI、MRAと頸部MRA、頸動脈エコーなどが用いられています。どれがどんな検査で、何を調べるのに有効か、また、機器の得意分野や特徴から、あなたに必要な検査コースを選びましょう。
| 脳出血 | 脳梗塞 | くも膜下出血 | 脳腫瘍 | 脳動静脈瘤 | |
| 頭部CT | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
| 頭部MRI | - | ○ | - | ○ | ○ |
| 頭部・頸部MRA | - | - | ○ | - | ○ |
| 頸動脈エコー | - | ○ | - | - | - |
| 検査名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 頭部CT |
|
|
| 頭部MRI |
|
|
| 頭部・頸部MRA |
|
|
| 頸動脈エコー |
|
|

くも膜下出血が認められる頭部CT画像(画像提供:メディカルスキャニング)
頭部にX線をあてて、断層画像を撮影し、脳内の血管の状態や腫瘍の有無などを調べる検査です。物質を透過して撮影するX線の特性を利用して、白と黒の濃淡の影で写し出される断層画像から、脳の奥深くにあってわかりにくい血管の破裂やその範囲、血塊や腫瘍の大きさを陰影で見ることが可能です。
おもに脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、脳腫瘍などの病変の場所や広がりを診断します。
MRI(磁気共鳴断層撮影)検査では、頭蓋骨の影響を受けずに脳内を診断することができ、切開せずとも全方位的に脳腫瘍、脳梗塞などの病変の場所、形や広がりを特定できます。検査時間が30分程度と多少長くかかるうえに、工事音のような騒音で気分が落ち着かない、気持ちが悪くなるといったことなどがあります。
X線を用いないので被ばくの心配はありませんが、磁気を用いるため、心臓ペースメーカーや、脳動脈クリップなどが体内にある人、アクセサリーなどの金属を体につけたままでは検査できません。
おもに脳腫瘍、脳梗塞などの発見に役立ちます。


頭部MRIによって撮影された脳のようす(画像提供:八王子クリニック)
MRIと同じ機器を用いるMRA(磁気共鳴血管撮影)は、血管のみを立体的に抽出した検査で、血管のようすがわかる立体画像を作ることが可能です。血管のみを抽出することで、血管の狭窄や梗塞などによる血流異常、くも膜下出血、脳動脈瘤の有無などが一層わかりやすくなります。
MRI同様、X線を用いないので被ばくの心配はありませんが、磁気を用いるため、新の図ペースメーカーや、脳動脈クリップなどが体内にある人、またアクセサリーなどの金属を体につけたままでは検査できません。
おもに、くも膜下出血、脳動脈瘤など脳内血管障害の発見に用いられます。
頸部に超音波をあてて、頸動脈を観察し、血管壁の厚み、血流の速さ、狭窄の有無などから血液の流れや動脈硬化の程度などをみる検査です。頸部には、脳や顔の組織に血液を送る動脈が複数通っており、頸動脈の状態を調べることでそれぞれの動脈の状態を知る手がかりとなります。
ちなみに、健康な血管は柔軟性があり、血流は比較的緩やかです。血流が早いほど血管壁が厚くて硬い“動脈硬化が進んだ状態”と診断されます。

頸動脈にプローブを当て、血管内の様子を観察します

青い部分が血液、上下の壁が血管壁です
東京地下鉄株式会社健康支援センター 所長 鷲崎 誠(わしざき・まこと)
2009/10/30 更新
人間ドックのここカラダ > 脳ドックを探す > 脳疾患検査の種類