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甲状腺がん
甲状腺はのど仏の下あたりに、縦4cmほどの蝶が羽を広げたような形で位置しており、さまざまなホルモンを作る働きを担っています。甲状腺がんは30〜50代の女性に多く発症し、男性の5〜6倍もといわれますが、男性もまれ発症します。
甲状腺がんは大きく分けて5種類あります。どれも治療成績が良好で、手術法も確立されており(未分化がんを除く)、首にできる手術の傷あとなども目立たなくなりました。
乳頭がん
甲状腺がんの80〜90%を占めます。このがんを顕微鏡で見ると乳頭のような形をしていることから命名されました。進行が遅く、治療効果が出やすいがんで、超音波検査と細胞診で診断できます。
濾胞(ろほう)がん
甲状腺がんの10%程度を占めるがん。乳頭がんよりも高齢者に多くみられ、早期は首にしこりができますが、血流に乗って肺や骨に転移するリスクもやや高いのが特徴です。
髄様(ずいよう)がん
甲状腺がん全体の1〜2%程度。家族性の場合が多く、遺伝子検査で診断がつく例がよくみられます。
未分化がん
甲状腺がん全体の1%程度。高齢者に多くみられるがんで、治療法はまだ確立されていません。
悪性リンパ腫
甲状腺の中にあるリンパ球が悪性のがん化したもので、急速に甲状腺全体が腫れます。多くは橋本病(慢性甲状腺炎)にともなって発症します。
甲状腺がんには自覚症状がほとんどなく、風邪やのどの痛みで触診した際に気がつくこともあります。進行すると次のような症状があらわれることがあります。
甲状腺がんは加齢とともに発症しやすいのですが、家族歴のある人、バセドウ病(甲状腺機能亢進症)や橋本病(慢性甲状腺炎)などの甲状腺の病気を持つ人は年齢にかかわらず注意しましょう。
甲状腺がんの発症は、食品からのヨードの摂取量や放射線照射、家族歴などが関係しているといわれています。
甲状腺がんは、適切な治療をすれば生存率も高く、転移や浸潤も少ないがんです。検査方法は次のとおりです。
| MRI検査 | 磁気をあてて甲状腺がんの種類や形、大きさを調べる画像診断検査 |
| 血液検査 | 甲状腺がんから発生するサイログロブリンという物質が血中にあるかどうかで甲状腺がんの有無を診断するほか、甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、甲状腺自己抗体、CEA、カルシトニン、血沈、コレステロール値(総コレステロール値、 善玉コレステロール値HDL、悪玉コレステロール値LDL)などを調べます |
| 超音波(エコー) | のどの周辺を診る特別なエコー検査で甲状腺内部のようすを調べます |
2009/01/15 更新
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