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“喫煙者の病気”というイメージをもつ人も多い、肺がん。もちろん、タバコは肺がんリスクを高める最たる要因ですが、遺伝的要因や、環境汚染、過去の呼吸器疾患なども無視できません。「1日に吸う本数×喫煙年数」が400以上の重喫煙者は早急に、それ以下の喫煙者や非喫煙者も40歳を過ぎたら肺がん検診を受けたほうがよいでしょう。
従来、肺がん検診には喀痰細胞診と胸部単純X線が用いられてきましたが、近年では胸部CTも活用されるようになりました。胸部単純X線は通常の健康診断にも含まれており、多くの人が毎年受診しています。喀痰細胞診や胸部CTを受診することで、肺の健康状態をより詳しく調べましょう。
| 検査名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 胸部CT |
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| 喀痰細胞診 |
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| 胸部単純X線撮影 |
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CTとはコンピュータ断層撮影のことで、体内を輪切り状態にしてX線撮影します。単純X線撮影が平面的なのに対して、CTを使えば臓器の状態を立体的、かつ多角的に鮮明に見てとることができます。奥深くに巣食う病気が見つけにくい肺などの画像診断には、らせん状に切れ目なく連続撮影を行うヘリカルCTが適しています。また、従来のCTが撮影する枚数分、何度も息を止めなければならなかったのに対し、ヘリカルCTは1度息を止めるだけでらせん状にすばやく撮影を行えるという利点もあります。 肺がんのほか、肺結核、肺炎、気管支炎、肺気腫、肺のう胞、縦隔腫瘍、肺内血管異常などを見つけるのに優れた検査です。


64列CTによる肺の立体画像(画像提供:八王子クリニック)

喀痰採取用キット(医療機関により使用キットは異なります)
喀痰細胞診とは、痰(たん)を採取して、肺や気管支などの細胞の異型性、細菌の有無などを調べる検査です。一般的には3日にわたって採取、検査します。
自分で喀痰を採取し、医療施設に提出するのですが、いくつかの注意点があります。
喀痰細胞診は痰の中にがん細胞が存在するかどうか調べるための検査です。結核など細菌性の疾患でも痰を調べますが検査は細菌培養で行います。 喀痰細胞診単独で行われることはなく、肺がん検診では、胸部単純X線と併用されます。
胸部単純X線は、肺や心臓、左右の肺の間にある縦隔などをX線照射して平面撮影し、濃淡をみる検査です。胸部臓器の形状をチェックし、病巣の広がりなどもわかります。設備も普及しており、比較的簡単で優れた検査なので、健康診断などにおける初期検査に用いられます。
胸部単純X線写真では、心臓の形状や縦隔の病変、肺炎、肺結核、肺がん、胸水、胸膜の病変などを見つけることができます。ただ、肺がんの場合、腫瘍の大きさや位置によって見つけづらいこともあり、喀痰細胞診との組み合わせや、胸部ヘリカルCTなどを併用すると検査の精度がより高まります。
また、胸部単純X線検査で受ける被ばく量はきわめて少ないので、通常の受診頻度を守れば健康を害する心配はありません。最近のデジタル撮影装置ではさらに被ばく量を減らせるようになりました。ただし、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある人は、事前にかかりつけ医や受診施設に相談しましょう。


撮影された画像(画像は女性のもの)
東京地下鉄株式会社健康支援センター 所長 鷲崎 誠(わしざき・まこと)
2009/10/30 更新
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