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脳ドック

脳ドックでは、主に脳血管の破裂リスクとなる脳動脈瘤、老廃物などで血管が詰まる脳梗塞、そして脳腫瘍や脳萎縮などの有無を調べることができます。また、脳ドックでは無症候性脳梗塞の発見の実績もあり、脳の中にこうした異常があることがわかれば、大きな脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、重篤な脳疾患を未然に防ぐことが可能です。「脳ドックを探す」コーナーでは、全国の脳ドック実施施設の検索や予約申込が可能です。

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脳ドックの検査どれ選ぶ?|検査の内容・比較|脳梗塞、脳腫瘍、くも膜下出血など、脳の病気もさまざま
調べたい病気を得意とする検査を選んで

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などの脳血管疾患は、急激に意識を失って倒れることが多く、日本人の死亡原因の第4位()となるほど、命の危険をともなう疾患です。 脳血管疾患や脳腫瘍などの脳疾患の有無を調べる検査として、一般的に、頭部CT、MRI、MRAと頸部MRA、頸動脈エコーなどが用いられています。どれがどんな検査で、何を調べるのに有効か、また、機器の得意分野や特徴から、あなたに必要な検査コースを選びましょう。

  • * 厚生労働省 平成25年人口動態統計より

各検査の対象疾患

脳出血 脳梗塞 くも膜下出血 脳腫瘍 脳動静脈瘤
頭部CT -
頭部MRI - -
頭部・頸部MRA - - -
頸動脈エコー - - - -

脳ドック検査のメリット・デメリット

検査名 メリット デメリット
頭部CT
  • 脳内出血や骨の形状などが詳しくわかる
  • MR検査に比べて、撮影時間が短い(3~5分程度)
  • X線照射による被ばくがある
  • 撮影方向は輪切りのみ
頭部MRI
  • 細部の再現能力が高い
  • あらゆる方向からの断面撮影が可能
  • 被ばくがない
  • CTに比べて、撮影時間が長い(30分程度)
  • 心臓ペースメーカーなど体内に金属が存在すると、検査ができないことがある
頭部・頸部MRA
  • 血管の状態を調べるのに有用
  • 造影剤を使用せずに血管を見られる
  • 血管の様子を3D的に画像化できる
  • あらゆる方向からの断面撮影が可能
  • 被ばくがない
  • CTに比べて、撮影時間が長い(30分程度)
  • 心臓ペースメーカーなど体内に金属が存在すると、検査ができないことがある
頸動脈エコー
  • 脳動脈の動脈硬化の状態がわかる
  • 被ばくがない
  • 検査を行う医師・技師の技量に左右される部分が大きい

頭部CT

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くも膜下出血が認められる頭部CT画像(画像提供:メディカルスキャニング)

頭部にX線をあてて、断層画像を撮影し、脳内の血管の状態や腫瘍の有無などを調べる検査です。物質を透過して撮影するX線の特性を利用して、白と黒の濃淡の影で写し出される断層画像から、脳の奥深くにあってわかりにくい血管の破裂やその範囲、血塊や腫瘍の大きさを陰影で見ることが可能です。
おもに脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、脳腫瘍などの病変の場所や広がりを診断します。

頭部MRI

MRI(磁気共鳴断層撮影)検査では、頭蓋骨の影響を受けずに脳内を診断することができ、切開せずとも全方位的に脳腫瘍、脳梗塞などの病変の場所、形や広がりを特定できます。検査時間が30分程度と多少長くかかるうえに、工事音のような騒音で気分が落ち着かない、気持ちが悪くなるといったことなどがあります。
X線を用いないので被ばくの心配はありませんが、磁気を用いるため、心臓ペースメーカーや、脳動脈クリップなどが体内にある人、アクセサリーなどの金属を体につけたままでは検査できません。
おもに脳腫瘍、脳梗塞などの発見に役立ちます。

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頭部MRIによって撮影された脳のようす(画像提供:八王子クリニック)

頭部・頸部MRA

MRIと同じ機器を用いるMRA(磁気共鳴血管撮影)は、血管のみを立体的に抽出した検査で、血管のようすがわかる立体画像を作ることが可能です。血管のみを抽出することで、血管の狭窄や梗塞などによる血流異常、くも膜下出血、脳動脈瘤の有無などが一層わかりやすくなります。
MRI同様、X線を用いないので被ばくの心配はありませんが、磁気を用いるため、心臓ペースメーカーや、脳動脈クリップなどが体内にある人、またアクセサリーなどの金属を体につけたままでは検査できません。
おもに、くも膜下出血、脳動脈瘤など脳内血管障害の発見に用いられます。

頸動脈エコー(超音波)

頸部に超音波をあてて、頸動脈を観察し、血管壁の厚み、血流の速さ、狭窄の有無などから血液の流れや動脈硬化の程度などをみる検査です。頸部には、脳や顔の組織に血液を送る動脈が複数通っており、頸動脈の状態を調べることでそれぞれの動脈の状態を知る手がかりとなります。
ちなみに、健康な血管は柔軟性があり、血流は比較的緩やかです。血流が早いほど血管壁が厚くて硬い“動脈硬化が進んだ状態”と診断されます。

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頸動脈にプローブを当て、血管内の様子を観察します

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青い部分が血液、上下の壁が血管壁です

東京地下鉄株式会社健康支援センター 所長 鷲崎 誠(わしざき・まこと)
2009/10/30 更新

脳ドックって何をするの?|検査の流れ|脳ドックで脳梗塞、くも膜下出血など重篤な脳疾患を未然に防ぐ

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脳ドックでは、主に脳血管の破裂リスクとなる「脳動脈瘤」、血のかたまりで血管がつまる「脳梗塞」、そして「脳腫瘍」や「脳萎縮」などの有無を調べることができます。また、最近では診断装置の発達によって、以前ではわからなかった“ほとんど自覚症状を伴わない”「無症候性脳梗塞」も発見できるようになりました。脳の中にこうした異常があることがわかれば、大きな脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など、重篤な脳疾患を未然に防ぐことが可能です。
脳の中の状態を調べる際には、まず、「MRI」(磁気共鳴断層撮影診断)と「MRA」(MRIによる血管撮影)による検査を行います。また、血管の弾性が失われる動脈硬化や血管のつまり具合を調べる「頸動脈エコー(超音波)検査」「眼底検査」などを行うこともあります。

脳ドックの流れ

受診前日まで

予約後、郵送で脳ドックの案内、問診表(戸田中央総合病院 脳ドックセンターでは「健康調査書」という名称を使用)などが送られてきます。
問診表には、ふだんの生活、既往歴などについて記入します。記入項目には家族の病歴を書き込む欄もあるので、わかる範囲で記入します。また現在、気になる症状や医師への質問がある場合もあわせて記入しておきます。
このほか、健診当日にMRI検査を行うことから、「体内に金属を埋め込む手術をしたことがあるか」などの記入項目も設けられています。なお、記入内容によっては、検査項目を変更したり、検査自体が実施できないこともありますので、不明な場合は必ず事前に確認したうえで記入するように心がけましょう。

受診前日の夜

受診前日の夕食は夜9時までに済ませておきましょう。暴飲暴食は避け、海藻類、果物、トマト、きゅうり、繊維質の多い野菜類、豆類、きのこ類などの消化の悪い食べ物も控えるようにします。夜9時以降は、水やお茶などカロリーのない飲み物であればOK。牛乳や野菜ジュースといったカロリーのある飲み物は、翌日の検査に影響を与える恐れがあるので避けましょう。また、飴やガムなどの菓子類もカロリーがあるので食べないようにしてください。

当日の朝(出かける前)

当日の朝は、食事は摂らないでください。水やお茶など、カロリーがない飲み物であれば飲んでもかまいません。ただし、コーヒーや紅茶に砂糖やミルク、レモンを入れてしまうと、血液検査などの数値に影響を与える恐れがありますので要注意。もちろん、何も入れずに飲む場合は問題ありません。

ワンポイント

検査の際は、受診する医療機関が用意した検査着を着用するので、脱ぎ着のしやすい服装の方がよいでしょう。また検査当日は、以下にあげたものを持っていくと便利です。

<当日持っていくと便利なもの>
メガネケース、コンタクトレンズケース(使用している人のみ)
アクセサリーをしまうポーチ類(時計、指輪、ネックレスなどを身につけている場合)

step1:受付、着替え

受付後、検査着に着替えます。金属はMRIやMRAなどの画像撮影時に影響が出るので、指輪、ネックレスなどのアクセサリー類もすべて外します。
受診する検査の流れと検査内容の説明のほか、問診表に記入漏れがないかの確認があります。
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step2:尿検査、身体測定、血圧測定、血液検査、眼底検査

血液検査では、コレステロールや中性脂肪など脳血管の状態を知る手がかりとなる項目を調べます。眼底検査では、メガネやコンタクトレンズを外した状態で、左右それぞれの眼底の血管を撮影します。眼底の血管は脳の血管とつながっているので、脳の動脈硬化との関連をみることができます。

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step3:心電図

横になった状態で、脳梗塞や脳卒中の原因となる不整脈、心筋の虚血、心筋梗塞、冠動脈硬化などがないかを調べます。
心疾患があると血栓ができやすくなるだけでなく、血栓が血液とともに脳の血管に流れ込むと、脳卒中をはじめとした脳疾患を発症する原因にもなります。

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step4:頸動脈超音波(エコー)検査

首にある左右の頸動脈に超音波をあてて画像を撮影します。頸動脈は比較的太い血管で、脳に近く動脈硬化が起こりやすい場所のひとつです。体の表面の近くにあって撮影しやすい頸動脈の血管壁の厚さや動脈硬化の変化などを調べることにより、全身の動脈硬化の進み具合を推測することができます。

※実際は室内を暗くした状態で検査を行います。
※写真(下)は超音波で見た頸動脈の断面。

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step5:MR検査

強力な磁気を利用して頭部の断層図を撮影します。MRIでは頭部の断層写真、MRAでは脳血管の立体画像を撮影します。検査時間は合わせて30分程度です。脳梗塞や脳動脈瘤の有無などに加え、脳萎縮の状態などもわかります。検査中は大きな音がしますが、痛みなどはありません。   写真

ワンポイント

機械周辺はデジタルカメラが壊れるぐらい強力な磁場が発生しているので、体内に金属を埋め込む手術を行った方やペースメーカーを利用している方はMR検査を受けることができません。また、入れ墨やアートメイク、アイシャドウや口紅などの化粧品には、微量の金属が含まれていることがあるため、磁力によって熱をもったり、画像が正しく撮影できないこともあります。検査時のメイクはなるべく控えましょう。

step6:総合診断

事前に記入した問診表をもとに、気になる症状やふだんの生活について問診および診断を行います。また、その後は各検査項目の数値や画像写真を見ながら、総合診断・生活指導を行います。
後日、検査当日の検査結果に加え、脳神経外科および眼科専門医による診断をまとめた「総合診断結果」が郵送で届きます。
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取材協力:戸田中央総合健康管理センター

※上記記事は、取材にご協力いただいた医療機関が実施している検査の流れです。脳ドックを提供するすべての医療機関のメニューに該当するわけではありません。ご了承ください。

脳ドック受診を開始したい年齢 40歳
脳ドックの受診頻度 2~3年に1回(初回のドックで異常がなければ5年に1回)
ハイリスク群

高血圧、糖尿病、高脂血症、家族に脳疾患の既往歴がある人、肥満、喫煙者 など

※なお、ハイリスク群に思い当たる場合は、上記の受診開始年齢に達していなくても、一度は受診することをおすすめします。

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