宋美玄さんからの人間ドック・検診に関するあなたへのメッセージ。人間ドックや検診で早期発見・早期治療を。

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あなたへのメッセージ|妊娠などをきっかけに初めて病院に行くのではなく定期的にチェックして、病気のサインを見逃さないで

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今回お話を伺ったのは|宋美玄(そん みひょん)さん

2001年、大阪大学医学部卒業後、大阪大学産婦人科入局。川崎医科大学講師、イギリス・ロンドン大学病院(胎児超音波部門)留学を経て、2010年から都内で産婦人科医として勤務。2012年、女の子を出産して母となる。ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)をはじめ、『女医が教えるこれでいいのだ!妊娠・出産』(ポプラ社)、『女のカラダ、悩みの9割は眉唾』(講談社プラスアルファ新書)等、著書多数。雑誌の連載やテレビのコメンテーターとしても活躍中。

子育てと産婦人科医を両立。妊娠、出産、女性特有の病気や性をめぐる問題等について、積極的な提言や啓蒙活動を行っている宋美玄先生に、女性に気をつけてほしい婦人科系の病気、将来の妊娠・出産に備えて日頃から気をつけたいことをうかがいました。

生理痛をガマンしていませんか? それ、病気かもしれません。

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若い女性の皆さんは、将来いつ子どもを持とうか、問題なく妊娠できるかどうかなど、まだ深く考えたことがない方も多いと思います。もしその時が来ても「自分だけは大丈夫、トラブルはないはず」と思っていませんか?
   怖い話に聞こえるかもしれませんが、妊娠したかも…?と初めて産婦人科で検査したら「卵巣のう腫」が見つかった、「子宮頸がん」が見つかった…等というケースも稀にあります。卵巣のう腫は、自覚症状がないままかなり大きくなってしまうこともあり、妊娠中でも開腹手術が必要になることがあります。ふだんの検診でもっと早く見つけていれば、わざわざお腹に大きな傷を残さずに済んだのに…ということですよね。
また、たとえば子宮頸がんが見つかった場合に、がんの状態によっては残念ながら、妊娠出産を諦めなければならない場合もあります。産婦人科医として、様々な患者さんを診ている中で、「どうしてもっと早く来てくれなかったの」と感じることもあります。声を大にして 「みんな、妊娠して初めて病院に行くのでいいの?」と言いたい。
たとえば「生理痛ってキツいよねー」女友達との間ではよくある会話ですよね。「生理痛は病気じゃない」「私はいつも重いから」と、受診をしない人も多い。生理痛が重い人は、子宮内膜症のリスクが2.6倍というデータもあります。あまり知られていませんが、子宮内膜症は、実は不妊の原因の3割〜5割程度を占めているのです。生理は女性にとって、とても大切な健康のバロメーター。痛いのが当たり前と思わず、月ごとに留意してほしいですね。

20代〜30代など、若い世代の子宮がん。統計的にも急増中です

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子宮がんには「子宮体がん」と「子宮頸がん」の二種類があります。どちらのがんも発症の低年齢化が進んでいますが、とりわけ20代〜30代、ちょうど出産する方が多い年齢に増えているのが子宮頸がんです。子宮頸がんはヒトパピローマウィルス(HPV)が原因として有力とされており、性交渉の経験があれば誰でもかかるリスクがあります。自覚症状が少ないため、発見するにはがん検診が最も有効です。日本は、他の先進国に比べ子宮頸がんの検診受診率が非常に低い。私も、なんとかならないかと頭を悩ませています。たとえばオフィス街で、仕事帰りの夕方や、土日に開いている病院もありますよね。合間を見つけて、足を運んでほしいのですが。忙しい日々の中でも、通えそうな病院を探してみてほしいな、と思います。

ちなみに子宮がん検診の際には、同時に超音波(エコー)検査も行うことをおすすめしています。この超音波検査で、子宮筋腫や卵巣のう腫なども発見できるからです。性交渉の経験がある女性なら、クラミジアなどの感染症の検査も、ぜひトライしてください。性感染症も、不妊につながるリスクがあります。

睡眠時間はしっかり取りましょう。40代からは子宮筋腫に注意

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働き盛りの女性たちは、つい無理をしすぎます。普段の暮らしにアドバイスをするならば、まず睡眠時間に気をつけてほしい。睡眠時間が極端に短いと、女性ホルモンのバランスが乱れがちになります。
40代の場合、婦人科的には前半と後半で注意すべき点が異なります。40代前半の方は、出産を考えるならしっかり定期検診を、また出産を視野に入れていなくても、不正出血などがある場合は必ず受診してください。40代から、特に子宮筋腫に悩まされる方が増えてきます。また40代後半からは、更年期障害のリスクが高まってきます。
仮に子宮筋腫が見つかっても、必ずしもすぐ手術が必要なわけではありません。基本的に経過観察が中心ですので、定期的に様子を見ながら、ホルモン療法など本人にとっていちばん良い治療方法を選択していきます。

検査=自分を大切にすること。まず、病院に足を運ぶだけでもいいですよ

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「検診はなんとなく恐い」とか、「内診が恥ずかしい」と思っている方もいるかもしれません。病院の方でも、なるべく痛みや恐怖感を取り除くような工夫は行っていますし、どうしても嫌なら、内診を断ることもできます。また、婦人科の検診だからといって、絶対に内診するわけでもありませんよ。私の場合、性交渉の経験がない女性には、基本的に内診はしません。内診以外の検査もあるので、とりあえず病院に足を運んでみるだけでもいいと思う。行かない、よりはたくさん情報が得られますから。子宮や卵巣は、いずれは自分の子どもを宿すかもしれない大切な臓器。でも、お腹の中にあるので、健康かどうかを目で見て確認できないですからね。病院でチェックするしかない。

婦人科系の多くの病気には、検診による早期発見が有効なものがたくさんあるということ、ここまでのお話で分かって頂けたでしょうか。自分の幸せのために、そして、いつか出会うかもしれない大切な家族のために、まずは定期的な検診によるチェックで「自分自身の体を知り、大切にすること」を考えてみませんか。

『産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK-プレ妊娠編から産後編まで!』

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「身体を冷やすと陣痛が弱くなる」「妊娠中に太ると難産になる」など、こと妊娠・出産に関する情報には医学的根拠のないウソが多いもの。そんなウソに振りまわされて悩まされる多数の妊婦さんたちを診てきた産婦人科専門医で一児の母である著者が書く、初めての実用本です。

安心して楽しいマタニティライフを過ごすため、妊娠中の人はもちろん、いつかは産みたいと思っている方、第二子以降を考えている方にも読んでいただきたい一冊です。

産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK-プレ妊娠編から産後編まで!』を購入する
(メタモル出版/2014年3月)

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