安岡佑莉子さんからの人間ドック・検診に関するあなたへのメッセージ。人間ドックや検診で早期発見・早期治療を。

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あなたへのメッセージ|知ることが、力になる。がんの早期発見のために、検診への意識を高めましょう

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今回お話を伺ったのは|安岡佑莉子(やすおか・ゆりこ)さん

NPO法人高知がん患者会 一喜会 会長 代表

1949年生まれ、高知県在住。1999年、長女が22歳でスキルス胃がんに。県内の胃がん患者会を必死に探したがどこにもなかったことから「では、私が作ろう!」と使命感に燃え、2002年、高知大学医学部第一外科助教授(当時)の松浦医師らの協力を得て「一喜会」を設立した。

若くしてスキルス胃がんを告知された長女の闘病をきっかけに、高知にがん患者会「一喜会」を設立した安岡佑莉子さん。「がんの苦しみを、支え励まし合おう」「医療者と患者、二人三脚で歩んでいこう」という会の活動に情熱的に取り組む安岡さんに、ご自身の体験を通じて「がん検診」の大切さについて伺いました。

元気な娘があと1年ですと言われて、ああ、そうですか、では終われなかった

1999年、長女が22歳でスキルス胃がんと診断されました。苦労して育てて、やっと大きくなって「これから」という矢先でした。実はその2カ月前に健康診断は受けていました。でも、若い人向けの健康診断は内容が簡単なせいでしょうか、そこでは全然わからなかった。本人にも、「もしかして重い病気かも」という自覚などありませんでした。私が心配して「あんた、なんだか顔色が悪いなあ、病院に行っておいで」とすすめ、精密検査を受けてわかったんです。
その時、医師から「たぶん余命1年以内でしょう」と言われました。だからって、「ああ、そうですか」なんて終われない! 必死に情報を求め専門医100人に手紙を書きましたが、返事はほんの2、3通だけ。それも明るい内容ではありませんでした。また、相談センターや患者会があるのではないかと、高知県中を必死に探し回りました。しかし、どこにもなかった。市役所にも県庁にも行ったのですが…「なぜ? どうして?」と思いました。それが患者会を立ち上げるきっかけになりました。

「手術してもらうなら絶対この先生に」。松浦医師との運命的な出会い

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「運命のドクター」一喜会の顧問・松浦医師(左)と、安岡さん親子

私たち母子の人生は、主治医の松浦喜美夫(仁淀病院院長)先生と出会って大きく変わりました。私には幼友達の内科医がいますが、「娘の体調がどうもおかしい」と思った頃から、不安でしかたなくて、その医師に相談していました。そして「もし、ぼくが家族の手術をしてもらうんだったらこの先生しかいないっていう先生がいる。それも高知にいる」と紹介されたのが松浦先生でした。
松浦先生は、ほかの医師があきらめるような状況でも、「安岡さん、なんとかしようよ」と言ってくれました。薬についても「安岡さん、これが効かなくなったら、次はこれがあるよ」と言っては、「相談しながらの治療」をしてくれました。「命があとどれくらいか、を数えるんじゃなくって、頑張れるだけ頑張ろうよ。お互い協力しあって、情報ももち寄って、失敗と後悔をしないような治療をしていこう」と言ってくださいました。
娘は胃の4分の3を切除し、再発率は80%。手術後も不安と恐怖の日々が続きましたが、松浦先生は私たちを、医師として人間として支えてくれました。

手術から7年の闘病ののち、娘はすっかり快復。現在は家族をもち、命のつながりの証しとして、また若いがん患者への希望になればとの思いから昨年男児を出産し忙しい毎日を送っています。でも、私は患者会の活動をやめるつもりはありません。「知ることが、患者の力につながる」と信じているからです。とはいえ、私も生身の人間です。いつか病気になり継続できなくなる日がくるかもしれません。その時もこの灯を消さないよう後継者を育てていこうと思っています。

早期治療で治るがんは多い。転ばぬ先の杖として勉強や検診を!

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「患者側もどんどん変わらなければ」と、活動に情熱を傾ける一喜会役員の皆さん

がんは決して「自分はかからない病気」ではありません。確かにがんで死ぬ人は多いです。とはいえやはり、がんと告知されると頭が真っ白になるから、その前に知識をもっておくのが重要だと思います。なる、ということを前提にした時に、自分はどこの病院に行くのがいいのか、この医師がいいとか、治療法や薬についてなど、「転ばぬ先の杖」として、知識や情報を得ておくことが大事です。

また、胃がんもそうですが、早期治療すれば治るがんは多い。そのために、しっかり「検診」を受けてほしいと思います。
私は、困っている患者さんを助けるためなら、時には行政にだってかけ合います。しかし、行政任せだけでもいけないと思っています。「行政の進むべき方向を照らすのはあくまで患者側」です。がんや検診についてよく勉強し、私たち患者側一人ひとりが変わっていきたいですね。

NPO法人高知がん患者会 一喜会

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2002年、高知県に設立された“部位を問わない”がん患者会。「自分がこんなに困っているのだから、みんなも困っているはず」と使命に燃えた安岡佑莉子さんによって立ち上げられた。顧問は仁淀病院院長の松浦喜美夫医師。「医療者と患者、双方が手を携え、二人三脚で歩んでいく」活動は県外にも影響を与え、2006年、一喜会をモデルとしたがん患者会が香川県にも設立されている。
NPO法人高知がん患者会 一喜会

取材・文/山賀美幸
2009/02/26 更新

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