富樫美佐子さんからの人間ドック・検診に関するあなたへのメッセージ。人間ドックや検診で早期発見・早期治療を。

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あなたへのメッセージ|知らないことの恐ろしさがんにならない保証など絶対にないのです

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今回お話を伺ったのは|富樫美佐子(とがし・みさこ)さん

東京マンモグラフィキャンペーン 代表

1955年鹿児島県生まれ。1999年10月乳がん手術後、2001年肺転移、抗がん剤治療を経て、現在はホルモン剤にて再発治療中。2000年2月<Breast Cancer Network Japan-あけぼの会>に事務局スタッフとして参加し、06年副会長に就任。08年、同会がワット会長の発案で財団法人ファイザー財団の助成を受け、東京都を中心とするマンモグラフィ受診率の上昇を目的とする「東京マンモグラフィキャンペーン」プロジェクトを立ち上げた。その代表を兼任する。

乳がんの再発治療を受けながらも、精力的に乳がん死予防の啓発活動を行う富樫美佐子さん。乳がんと診断されて10年、富樫さんが語る病気の恐ろしさと、まだ乳がんにかかっていない人に伝えたいこととは…

“がんは痛くないはず”だから、がんではないと思っていました

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1999年10月、44歳で乳がんと診断され、手術を受けました。その頃は身近に乳がん患者を知りませんでしたので「乳がん」という病気をよく理解しないまま、悪いところを取れば良くなる、という思いで手術にのぞみました。
それまで毎年、健康診断で乳がん検診(視触診)も受けていて、実は96年には1cmのしこりが見つかっていました。その時エコー検査を受けましたが、「何でもない」ということでしたから、その後は気にしていませんでした。ですから、それからわずか3年後にピンポン玉ほどのしこりを見つけたときはびっくりしましたが、前年の検診でも特に異常はなかったし、何より痛みがありましたので、当時「がんは痛くない」と聞いていた私は、これはがんではないと思っていたのです。

初めてのマンモグラフィに感心

でも、直径4cm近いしこりはさすがに怖かったので、再度エコー検査を受けました。検査後、ドクターからは「乳がんではないでしょう。ただ100%違うとは言えないので、もしあなたが白黒はっきりさせたかったら、しこりを取って調べます」と言われました。もちろん調べてほしいと思ったものの、検査を受けた病院は毎日消毒するために通うには遠かったので、結局自宅近くの総合病院を探して、そこで初めてマンモグラフィ検査を受けました。
当時はマンモグラフィのことも自己検診の方法も知りませんでしたし、乳がん検診(視触診)を1年に1回ちゃんと受けているから大丈夫、と考えていました。実際に検査の当日、「こんなレントゲン検査があるのだ」と、感心したのを覚えています。今考えると、“知らない”ということは恐ろしいことだと思います。

生きていくことが家族への恩返し

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2008年10月「ピンクリボン in 東京 2008」のイベントにて。年に1回のマンモグラフィ検診を呼びかけるなど、検診率引き上げのため、精力的に活動を行っています。

検査の結果、乳がんと診断され、乳房とわきの下のリンパ節を切除する非定型手術を受けました。その際、病理検査でリンパ節への転移がなかったので抗がん剤点滴はしなくてよい、と言われ安心したのもつかの間、2年後の定期検診で肺転移が見つかり、ドクターから「一生治療を受け続けなくてはならない」と言われました。ホルモン剤で1年、その後4年間は抗がん剤の点滴を受けるために、毎週病院に通いました。
現在はホルモン剤を飲み続けて小康状態を保っているのですが、いつどうなるか不安を抱えながら生きています。家族に対しては、精神的にも経済的にも負担をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいですが、生きていくことが恩返しだと思っています。

女性の常識として、心に刻み込んでください!

2000年以降、日本でも乳がんが少しずつ注目されるようになりました。40歳以上には「マンモグラフィ検診」を推奨していますが、実際の受診率はなかなか上がってこないのが実情です。私は、自分の経験から「早期で見つけていたら…」といつも思います。まだ乳がんを経験していない方には、絶対に乳がんにならないという保証はない、と強く伝えたい。現在、乳がんのはっきりとした予防法などありませんから。「がん家系ではない」からとか「私はがんにはならない」という根拠のない考えはもたないでほしい。早期で見つかれば、治療も大変ではなく、再発率もかなり下がります。ごく早期であれば乳がんは治る、ともいわれています。
乳がんを他人事としないで、自分のためはもちろん、ご家族のためにも「乳がんで死なない」よう、ぜひご自身の体に関心をもってほしいですね。そのためには『月に1度の自己検診、年に1回のマンモグラフィ検診を、何か異常を感じたらすぐに病院を受診する』ことを女性の常識として心に刻み込んでいただきたいと思います。

東京マンモグラフィキャンペーン

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「東京マンモグラフィキャンペーン」は、日本最大級の乳がん患者支援組織である<あけぼの会>(正式名:Breast Cancer Network Japan - あけぼの会 会長:ワット隆子さん)が、財団法人ファイザー財団(本部:ニューヨーク)の助成を受け、東京都を中心とするマンモグラフィ検診率を引き上げることを目的に、日本乳癌学会の賛同のもと、2008年4月に立ち上げたプロジェクトです。
東京マンモグラフィキャンペーン

編集/金子美和
2009/04/21 更新

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