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脳ドックの検査項目とわかること・わかる病気

日ごろから健康診断や人間ドックを受けている人が、“脳ドック”を受ける意味とは何でしょうか? 実は脳で起きるほとんどの病気は、健康診断や人間ドックではわかりません。そのため、脳卒中や脳腫瘍、さらには認知症などを調べるには、脳ドックの検査を受ける必要があります。

脳ドックの検査項目とわかること・わかる病気

目次

  1. 脳の病気は大きく2種類に分かれる
  2. 脳ドックでは主に3種類の検査を行う
  3. 健康診断では脳ドックのように脳を見る検査がない
  4. 脳ドック検査の特徴や注意事項

脳の病気は大きく2種類に分かれる

脳の病気は、大きく2種類に分かれます。

(1)血管に関する病気
(2)それ以外の病気
このうち、(1)血管に関する病気のことを、一般に脳卒中と呼びます。

(1) 血管に関する病気
血管に関する病気の中でも罹患率や致死率の高いものが、脳梗塞、くも膜下出血、脳出血の3つです。

脳梗塞:
脳内にある血管の狭窄が原因となり、脳細胞に栄養などが行きわたらなくなる症状です。例えば、前頭葉であれば意欲や感情というように、症状が出た部位に合わせた脳の機能が失われます。認知症のリスクファクターにも挙げられているようです。なお、投薬治療やカテーテル手術などによって、初期の状態であれば症状を改善できます。その他、頸動脈で狭窄が起き、その内膜や血栓が剥がれて脳内の血管に流れると、それが原因になることもあります。
くも膜下出血:
名前の通り、脳を覆う「くも膜」の下で出血が起きる症状です。ここにある血管が切れると出血が脳全体へと一気に行きわたり、圧迫した脳組織にダメージを与えます。そのため、出血時に約2割の患者が命を落とし、病院に搬送されてからも含めると、3分の1の方が命取りになります。
脳出血:
くも膜下以外でも脳内で出血が起こると、その部分の神経が切断されて身体の麻痺を起したり、脳組織を圧迫して障害を起こしたりします。
(2) それ以外の病気
それ以外の病気の中で代表的な脳腫瘍、のう胞、水頭症について説明します。 これらは脳の組織を圧迫することで、その部位に応じた症状を引き起こしたり、認知症の原因になったりすることがあります。ただ、脳腫瘍やのう胞の中でも小さなものは、そのまま放置して問題ないケースもあります。

脳ドックでは血管の狭窄や微細な出血を探すことで、脳梗塞や脳出血を発見できます。未病の状態で見つけられれば、投薬治療や生活習慣の改善で発症を事前に防ぐことも可能です。なお、くも膜下出血は発症がそのまま死につながることも多い病気ですが、その原因となる脳動脈瘤を検査で見つけることができます。

一方、脳の形を調べることで、脳腫瘍、のう胞、水頭症なども見つけられます。ただし、これらが良性か悪性かを調べるには、再検査が必要な場合もあります。

脳ドックでは主に3種類の検査を行う

一般に脳ドック独自の検査項目となっているのが、MRI、MRA、頸部超音波検査の3つです。このうち、MRIとMRAでは強力な電磁石を用いて、脳内にある分子の状態を撮影します。検査台の上に横たわり、両者の撮影がすべて終わるまでには、施設にもよりますが20分~30分かかるようです。

各検査の検査内容
MRA 分子の流れを撮影することで、主に脳内の血液の流れを検査します。血管の狭窄や脳内の微細な出血、血管の一部が膨れ上がる脳動脈瘤などが、この検査によって発見できます
MRI 水分子などの含有量を識別することで、脳の形を輪切り状に内部まで撮影します。これにより、腫瘍や水頭症などを見つけることが可能です
頸部超音波検査 頸動脈の狭窄を検査します。検査時には首に検査用ゼリーを塗付し、超音波プローブを押し付けることで、頸動脈の様子を映像化します。

健康診断では脳ドックのように脳を見る検査がない

健康診断ではMRIやMRAのように、脳の状態を直接調べるような検査は行いません。そのため、脳卒中などの脳の病気は、健康診断ではわかりません。

なお、血液の炎症反応を調べることで、脳卒中の程度を類推できることが近年の研究で分かってきました。とはいえ、炎症反応は風邪や怪我などによっても変化するので、詳しく脳の病気を知りないならば、やはり脳ドックを訪ねると良いでしょう。

脳ドック検査の特徴や注意事項

脳ドックで一般に行われるMRIやMRAは、エックス線検査などと違い、放射線による被ばくがありません。ただし、水分子を励起させるため、撮影ができるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。その間もなるべく身動きをせずに、安静にしておく必要があるでしょう。

また、ペースメーカーを埋め込んでいる場合、誤作動が起きる恐れがあるため、受診ができないことがあります。磁性体のインプラントを埋め込んでいる方も、発熱の原因となるため、あらかじめ主治医に相談しておくとよいでしょう。

本記事は、医学的見地に基づく一般的内容を記載しておりますが、すべての方に当てはまることを保証するものではありません。体調の異変や気になる症状については、早めに適切な医療機関にご相談ください。

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監修ドクター


聖路加国際病院
脳神経外科部長 篠田 正樹

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