PET検診特集 人間ドックや検診で早期発見・早期治療を。

人間ドックのここカラダ > PET検診を予約する > PET検診特集 がんを予防するには? ―(独)国立がん研究センター 森山さんに聞きました

PET検診特集 がんを予防するには?(独)国立がん研究センター 森山さんに聞きました。

我が国のがんに関する情報の中核ともいえる(独)国立がん研究センターで、がん羅患率と死亡率の激減を使命に日々研究を行う医師、森山さん。
国民の3人に1人は何らかのがんで死亡している今、がんは最も恐ろしい病気だという不安と恐怖を抱く私たちに、「がんは必ず死んでしまう病気ではない」と森山さんは言います。そこで、がんにならないための一次予防、そしてがんで死亡することを防ぐ二次予防となるPET検診について、詳しく伺いました。

森山先生

独立行政法人国立がん研究センター
がん予防・検診研究センター
センター長 森山紀之さん

1973年、千葉大学医学部卒業後、1987年国立がんセンター東病院放射線診断部医長、1998年同センター中央病院放射線部部長など役職を経て、2004年現職に就任。厚生労働省第3次対がん総合戦略研究事業において統括および主任研究者。がん研究田宮賞、高松宮妃癌研究基金学術賞など数多く受賞。著書に「がんはどこまで治せるか」(徳間書店)など。

PET/CT装置 Aquiduo

PET/CT装置 Aquiduo

乳がん:FDG集積

乳がん:FDG集積

がんと生活習慣は密接な関係にある

がんの予防はある程度可能です。一番は煙草。今話題の食道がんに多いのは、強いお酒を飲みながら煙草を吸う人ですね。強いアルコールで食道の防御膜が溶けてしまう。そのあとで煙草を吸うと、防御膜をなくしておいて、発がん物質を塗りこむわけだから、まるで発がん実験のようになってしまいます。肺がんはもちろん、ほかのがんにも喫煙者はとても多い。

それから脂質の摂り過ぎは大腸がんや乳がんに大きく影響します。胃がんはピロリ菌と塩分の取り過ぎが大きな原因。そう考えると、生活習慣を変えることでがんを防ぐことは十分可能です。ただ、どこに発がん物質があるかわかりませんから、がん死を防ぐにはやはり検診が重要です。がんは火事に似ていて、フライパンの上で燃えているほうが、二階まで燃えているより消しやすいでしょう。ところが、がんという病気はたくさんありますから、それだけ検診もたくさん受けなくてはいけません。時間も費用もかかります。PETとはそれを一回でやってしまおうという検査です。

車検には10万円払うのですから

PETにはPET単体とCTスキャンを同時に行うPET-CTの2種類があります。PETは画像がぼんやりしているので、がんの部位がわかりにくいという点もあります。PETにより糖の集積でがんを探し、集積した場所をCTで確認するPET-CTという機器は精度の高い検診と言えます。PET-CTと胃と大腸の内視鏡というのが、一番効率がいいでしょうね。毎年検診を受けるなかで3年に1回はPET検診を受けるという方法もいいですね。私は妻と一緒に全身のがん検診とPET-CTを2年に1回受診しています。2人で毎年では費用も大変ですから (笑)。

検診を受けない理由は様々ですが、お金がもったいないという人は、車検には10万円払うのですから、自分の健康にも費用をかけてもいいのではないでしょうか。実際にがんになると治療のために莫大な費用と時間がかかってしまうのですから。次に忙しいという人。忙しいということは、それだけ必要とされているということです。もし、あなたがいなくなってしまったら、忙しいどころではなくなるでしょう。それから怖いという人も結構いらっしゃいますが、手遅れになればもっと怖いことになります。
早期に見つけて早期に治療を受けることこそが大事なのです。

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