肝臓がん検診は?

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人間ドック・健康診断・がん検診の基礎知識  編

質問 がん検診を受けたいと思っていますが、肝臓がん検診が見当たりません。肝臓は沈黙の臓器といわれるので早期発見したいと思っていますが、どうすればよいのでしょうか

お答えします

数十年後には肝臓がんで亡くなる人は10%以下になります

日本の肝臓がんの90%以上はC型もしくはB型肝炎ウイルスに感染して、慢性のウイルス性肝炎になってから起こってきます。ウイルス性慢性肝炎の治療が肝臓がんの予防に大きな効果を持っています。ですので、ウイルスに感染していて慢性肝炎になっていたら、適切な治療を受けることが重要です。このため40歳以上の人は、まずは一生に一度でいいので、慢性ウイルス性肝炎に感染しているかどうかを検査することが重要です。一度検査を受けて肝炎ウイルスに感染していなければ、今の日本の衛生状態ではその後死ぬまで感染することはありません。
B型肝炎ウイルスには、生まれるときに母親から感染します。C型肝炎ウイルスは昔の輸血や静脈注射など、血液から感染します。どちらも、今の日本では起こっていません。B型に関しては1985年に母子感染予防事業が始まり、感染している母親から生まれた新生児と乳児には、グロブリンとワクチンを接種するようになったので、23〜24歳より若い感染者はいないはずです。だから数十年後は、肝臓がんにかかる人は10%以下になります。C型ウイルスによる肝臓がんもどんどん減っています。
肝臓がんにはアルコールによるリスクもありますが、アルコールだけでは、なかなかがんにまでは進行しません。浴びるくらいお酒を飲んでいると肝硬変までは進行しても、その人は肝臓がんになる前に死亡してしまうことがほとんどなのです。これらを考えると、肝臓がんを防ぐには、肝臓がん検診よりも、肝炎検診が有効です。もし、慢性肝炎になったら、慢性肝炎の治療(ウイルスの駆除)を薬で行います。この治療により、その後の肝臓がん発症の確率を大きく下げることができます。肝臓がんの場合、これがいわゆる予防です。この肝炎ウイルス検査は、各自治体では2002年から日本全国で始まりましたが、人間ドックの項目に肝炎検査を含んでいるかどうかは、ケースバイケースです。人間ドックや自治体健診を受けるときに、項目として含まれているかどうかを確認したほうがいいですね。まだ肝炎ウイルス検査を受けたことのない人は、人間ドックを選ぶ際に、肝炎ウイルス検査が含まれているコースを選びましょう。またオプションでつけられるなら、ぜひつけましょう。1回でいいのですから。

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 部長
田中英夫(たなか・ひでお)
2009/05/14 更新

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