家族の禁煙

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人間ドック・健康診断・がん検診の基礎知識  編

質問 父がヘビースモーカーで、父はもちろんのこと、家族の健康も心配です。禁煙をすすめたいのですが、良い方法がありますか?

お答えします

4匹の“カエル”と、周囲の協力が必要です

家族にタバコを止めさせたい場合は、本人の禁煙の自信が低くても、止めようと決心することが大事だと思います。喫煙者は、長年習慣として身に付いた、箱からタバコを抜き取る、口にくわえる、火をつける、などタバコを吸う一連の行動によって安心感などを味わっています。そのため、せっかく禁煙によるつらい離脱症状が完全になくなっても、何かのきっかけで吸い始めてしまうことがあるのです。
そこで、このような相談を受けたとき、私は患者さんに4匹のカエルをおすすめしています。


  1. 環境をカエル
    (喫煙グッズをすべて処分する。吸いたくなる場所を避ける。タバコの自動販売機の前を通らないようにする。など喫煙のきっかけとなる環境を改善する)
  2. 行動パターンをカエル
    (食後、長く座ったままでいない。アルコールやコーヒーを控える、洗顔・朝食など朝の支度の順番を変えるなど、行動パターンを変える)
  3. 置きカエル
    (タバコが吸いたいときは深呼吸をする、糖分の少ないガムを噛む、手持ちぶさたの時は家の片付けなど、吸いたい気持ちをほかのものに置き換える)
  4. タバコのイメージをぬりカエル
    (ストレスをやわらげてくれる、食後の一服は至福の喜びだ、など自分の中に作られたタバコに対するプラスイメージを転換する)

4つめの「イメージをぬりカエル」について詳しく説明すると、喫煙者は行動と認知の2つが原因で、タバコを吸う人はタバコのメリットを過大評価してデメリットを過小評価する傾向にあります。
例えば、「タバコを吸うと病気になるのはわかっているけど、みんなが病気になるわけではない」「タバコを吸うと必ず癒される」というような感じです。「タバコを吸うと必ず癒される」というイメージは、ニコチン不足による離脱症状が喫煙によって一瞬解消されるだけのことで、ストレス回避行動であるはずの喫煙が、次のストレス状態を作っています。ところが作られたプラスイメージがあるとやはり止められず、止めて数カ月経っても吸いたい気持ちが起きてくるので、認知をぬりかえてあげるなどの協力も必要です。
もちろん近くの禁煙外来を探して紹介してあげるという方法もあります。

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 部長
田中英夫(たなか・ひでお)
2009/05/14 更新

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