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人間ドック・検診|気になるあれこれQ&A


施設・検査の選び方  編

質問 人間ドックを受けたいのですが、施設がたくさんあり、どこで受けるかを選ぶのに一苦労です。自分に合う人間ドックの施設を選ぶポイントがあれば教えてください?

お答えします

インターネットなどで情報収集し確認しましょう

どんな医療機関で人間ドックを受けたらよいのか。これも受診者を悩ます問題でしょう。多くの人は、自分が加入している健康保険の主体(健保組合や政府、自治体など)が選んだ施設のうちから、家に近い、行きやすい、評判がよいなどの理由で選んでいるのではないでしょうか。
人間ドックを行う施設には、必要な設備や機器があり、優秀な検査スタッフがそろっていて、検査の精度が高く、重大な病気をいち早く発見して、見落としがなく、病気が発見されても最も理想的な病院・医師を紹介してもらえることなどが望まれます。
また画像診断では、それを読み解く力のある医師がいるかどうかも大きな問題です。例えばマンモグラフィは読影技術のレベルを認定する資格があり、A級の能力を持つ専門職がその病院にいるかどうかがポイントになります。事前に問い合わせたり、インターネットで探すことも可能です。
さらに画像診断は、一般的には見落としを防ぐためにダブルチェックをしているところが多いのですが、ベテランスタッフ1名の体制と、極めて経験の浅いスタッフのダブルチェック体制では、どちらも問題があることになります。
つまり、自分が受診しようとしている施設がどのような水準にあるのかを、一般の人が詳しく調べることは、非常に難しいのです。
判断する方法の一つとして、人間ドックを行う施設の機能評価を行っている「人間ドック学会」の評価をインターネットなどで調べることができます。しかしこの評価は始まってまだ新しく、施設の側から応募して受ける仕組みのため、評価を受けていなくても、優れた健診を実施している所も多くあります。ですから、これだけで判断することもできません。
一般の人が自分の力で人間ドックの良し悪しを確かめるためには、やはり一度受診してみる必要があります。その場合にも、ほかの施設と比べた検査の精度などはわかりにくいのですが、ドックに取り組む施設の姿勢や考えは、次のようなポイントから知ることができます。


<人間ドックを受ける施設を選ぶポイント>
  • 問診や面接指導がていねいで、充実している
  • 結果の説明の仕方がていねいで、分かりやすい
  • 二次検査、三次検査の受診率が高い
  • その施設で対応できない異常の場合には、ほかの医療機関を紹介してくれる
  • ドック受診後のフォローアップ体制が整っている
  • 受診率、要精検率など、人間ドックに関するデータを開示している

最近では、施設間の検査の質の格差が問題になっています。つまり施設によって、異常を早期のうちに発見する力、異常を見逃す程度、逆に異常ではないのに異常と判断してしまうことなどに、大きな差が生じているのです。福岡県の自治体のがん検診では、がん発見率に4倍もの差があったという報告もあるほどです。
格差の原因の多くは、検診にかける費用を節約するため、委託費用が安い施設や検査機関に移行することが多くなっていることにあります。
一方、受診率の低さとともに見落としの多さが問題になっている乳がんと子宮がんの検診に関しては、医師の技量や設備を含め、がん検診の質を評価して公表するという制度が導入され始めています。

東京大学 保健・推進本部 健康管理室 講師
石川 隆(いしかわ・たかし)
(出典:保健同人社「暮らしと健康」2009年1月号)
2009/06/11 更新

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