飲酒によるがんリスク

人間ドックのここカラダ > 人間ドック・検診Q&A > 飲酒によるがんリスク

人間ドック・検診|気になるあれこれQ&A


リスク  編

質問 タバコは吸いませんが、お酒が大好きです。でも酒は百薬の長という言葉もあるし、休肝日も定めているので、タバコに比べれば、がんのリスクは低いと安心していますが…

お答えします

飲酒で顔が赤くなるのに大量にお酒を飲む人は要注意です

お酒の飲みすぎで肝臓がんを連想する人も多いと思いますが、実際はアルコールだけでがんにまではなかなか進行しません。アルコール依存症や、浴びるくらいお酒を飲んでいると肝硬変までは進行しても、その人は肝がんになる前に死亡してしまうことがほとんどです。
むしろ飲酒で気になるのは口内や喉にできるがん、食道がん、それに大腸がんです。顔が赤くなるのにお酒をたくさん飲む人は、これらのがんのハイリスク群に挙げられます。アルコール内のエタノールという成分が、酔っ払って気持ちよくする働きを持っていますが、体内ではそれがまずアセトアルデヒドに分解されます。このアセトアルデヒドが発がん物質で、細胞を傷害する物質です。それが次に肝臓で酢酸に分解されます。日本人の40%は、アセトアルデヒドから酢酸に分解される時の酵素の活性が低い人です。55%は酵素の活性が高い人。残りの5%はまったく分解する酵素なしで、奈良漬を食べても酔うような人。そういう人はもともと飲めないから、飲酒によるがんのリスクには関係ありません。
問題は40%の酵素の活性が低い人。そのうち、付き合いなどで毎日3合ぐらい飲む人は、さらに発がんリスクが高いですね。顔が赤くなるのに1日3合を1週間に5日以上のお酒を飲む。そういう人は大腸がん検診を受けたほうがいいです。
もちろん、お酒を多く飲んでも顔が赤くならないタイプの人でも、毎日3合ぐらい飲む人では口内や喉にできるがんや食道がんになりやすくなります。

愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 部長
田中英夫(たなか・ひでお)
2009/04/23 更新

大腸がん検診を探す

受けたい検査をチェック!

  •  胃カメラ(上部消化管内視鏡)
  •  経鼻胃内視鏡
  •  大腸内視鏡(下部消化管内視鏡)
チェックした検査が含まれるコースを探す

※予約の際は、ご希望の検査が含まれているか必ずご確認ください。

関連記事

「人間ドック・検診Q&A」TOPページへ

人間ドックのここカラダ > 人間ドック・検診Q&A > 飲酒によるがんリスク